フィンチのお気持ち表明板

ブログと日記の狭間

3月6日

相変わらず堕落の限りを尽くした毎日が続いていますが、それでもこの代わり映えのしない日常の背景では、着実に季節が少しずつ春へと進行しています。今日は朝、否、おやつの時間こと午後3時くらいに、モソモソと布団から抜け出し、1階に降りてすぐ食卓まわりとキッチンの掃除に取り掛かりましたが、窓を開けて換気をしていても、部屋に入る外気はもうすっかり初春の肌触り。寝ている間に、冬はもう過ぎてしまったようです。

ドヴォルザーク交響曲第9番新世界より」第二楽章が町内放送で流れる頃くらいに、2階の畳の部屋で眠っていた同居人が起きだしてきて、それから軽く身支度をしたあと、珍しくまだ日が落ちる前に、二人で家を出ました。

行き先は、四街道。私たちが暮らす家からは歩けばそこそこの距離ですが、それでも、コロナを言い訳に常日頃より出不精な生活を送っている我々の鈍りきった身体には丁度良い機会ということで、バスより徒歩を選択。二人してぶらぶらと住宅街を抜け、第二次産業の事業所が並ぶ県道沿いをずっと長いこと進み、国道をまたいで、ようやく四街道の街の灯りが見えてきた頃にはもう、すっかり日は暮れていました。道中、民家の庭先では、白梅の花が満開でした。

ところで、千葉県四街道市佐倉市周辺というのは、知る人ぞ知るアフガニスタン人の集住地域らしく、なんでも在日当該国人の3人に1人がこの辺りに住んでいる計算になるのだそうです。彼らの多くは、アフガニスタン人のなかでも特にイランにルーツを持つ民族の人々であるらしく、そのため四街道市の公式サイトは、全国的にも珍しくペルシャ語対応になっているとのこと。四街道と佐倉、両市合わせて1000人弱にのぼる彼ら在日アフガニスタン人住民の多くは、この地域に多い自動車・産業廃棄物の解体業やその輸出業に従事しているのだそう。

県道沿いでは、英語表記の看板がかかった自動車関連の事業所が散見されました。

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そして歩くこと約1時間で、ようやく本日の目的地「アリアンレストラン」に到着。四街道駅から徒歩15分程度の場所にある西南アジア料理店です。我々のお目当ては、このレストランの隠れメニューである「カブリプラオ」なるアフガン料理。通常メニューにはない一品らしいのですが、頼めば出してくれるとのことで、ネットでは美味と絶賛されていました。

ところが残念。今日は用意がなかったらしいカブリプラオ。店員の女性曰く月曜日はある可能性が高いとのことだったので、また後日チャレンジです。仕方なく、ビリヤニなどを適当に頼み、今回のところは引き上げました。

併設のハラール商店では、肉の品揃えが豊富でした。この辺りの地域だと、他に臼井駅近くのペルシャ系レストラン「サダフ」にも併設ハラール商店があるのですが、サダフには置いてなかった骨なしマトン肉がアリアンにはあったので、個人的にはそこが高評価でした。サダフにあった骨つきラムすね肉はアリアンにも在庫あり。そんな羊肉たちが発する秋波を背中に感じつつも、家の冷凍庫にまだ鶏もも肉がたくさん残っているので、今日はトマトペーストだけ購入しておしまい。650円ほど。心なしかサダフで同じものを買った時より若干高かった気がします(気のせいかも)。

帰りは、疲労とやる気が出なかったのとで、四街道駅前にてタクシーを拾い、県道の途中までそれで移動しました。残りは徒歩。帰宅し、少し本を読み、ブログを書き始め、今に至ります。来週は微生物学の口頭試問があるので、これから少しくらいは、勉強しなくちゃ。

今日のところは、これでおしまい。