フィンチのお気持ち表明板

ブログと日記の狭間

手記・はじめての一眼レフ ② やっつけ転売編

ワルシャワは秋も深まり、街中の石畳の通りは鮮やかな黄色の落ち葉に彩られています。今朝はとくに冷えて、先週にも増してうんと気温が下がってきている模様。そろそろ手袋を調達しなくてはなりません。イヤホン・手袋の類はいくつ買ってもすぐ無くすので、100均とかH&Mの安いやつを大量に仕入れるに限ります。でもいつか、少しばかり高価でも、小さな自分の手にピッタリのサイズの手袋をオーダーメイドで仕立てるのが、自分のささやかな夢。

先週いっぱいでスパルタニスカ通りの専門病院でのリウマチ学が終わり、今週1週間は顎顔面手術のコース。でも授業があるのは月曜と水曜だけ。まぁ正直言ってこの顎顔面は、わりとどうでもいい科目なのです。今学年に入ってから、1~3週間のローテーションで各科を回るカリキュラムになり、その授業時間の内訳は病院実習と座学が半々くらい。ただ顎顔面に限っていえば、今日はずっと座学で、たぶん水曜も同じ。場所はバナハ校舎の隣の小児病院です。つい先週だったか、ショパンコンクールに出た日本人医学生がこの病院の見学に訪れたそうで、ツイッターでも一部界隈で少し話題になっていました。沢田蒼梧さん。名古屋大医学部の5年生なんだそう。

今年の優勝は、中華系カナダ人のブルース(シャオユー)・リウでした。日本人勢からは反田恭平と小林愛実が入賞。ここ一週間くらいは、毎晩のようにショパン協会がホールから生配信するピアニスト達の演奏に耳を傾けていたものの、一昨日、最後の入賞者コンサートが開催されて、このルーティーンにもついに終止符が打たれました。入賞者コンサートでは、入賞者が6位から順に演奏していくのだけど、優勝者のコンツェルトの前に休憩時間があるのね。その間に熱いシャワーを浴びて戻ってくると、入賞者のインタビューとかショパン・パフュームのCMが流れてたりして、何回も見てるから内容は分かりきってるんだけど、なんだか毎日同じものが流れると、不思議と心が落ち着く。でも、もうコンクール期間も終了して、毎晩のルーティーンがひとつ消え去ってしまったから、ちょっとロス気味。あまちゃんロスみたいな感じね。

しかしまぁ何というか、前置き(なのか?)が長くなったけど、今日の本題は、他でもないカメラ転売。先日、長時間フライト中に暇を持て余しすぎた結果いやに長文で一眼レフ購入記を書いてしまったけど、結局このEOS Kiss X2とは早々にオサラバすることとなりました。バードウォッチング中に持ち運ぶにはあまりに重すぎる、というのが主な理由です。一番重視していたズーム機能についても、Kiss X2に付属していた250mmレンズ以上の倍率機能を搭載するコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)が最近は幾らでも存在するということが分かり、なにも重くてかさばる一眼レフにこだわる理由がいよいよ無くなってしまいました。しかも、コンデジなら動画撮影も可能。軽い・高倍率ズーム・動画可と、三拍子揃って、(低予算)バードウォッチング(特に初心者レベル)用カメラに関してコンデジに軍配が上がらないはずがありません。そもそも一眼レフを探し始めたのは、キャノン公式運営の野鳥撮影のための情報サイトで、カメラ選びのページにあたかも一眼レフの方がコンデジよりずっと適してるかのような印象操作がなされていたからなのですが、これも今思えば、より高価な一眼レフに客を誘導させるための奴らの商法に違いないでしょう。おのれキャノン!

そんなわけで本日午後、顎顔面の授業の後に向かったのはヴィスワ側の対岸、プラガ地区にあるタルゴヴァ通りの某カメラショップ。アブドラも一緒。突如チャラチャラ店内になだれ込んできた外人キッズ2名に最初は怪訝そうな顔をしていた店員のおじさん(イケオジ)も、話すうち心を開いてくれた模様で、とくにキッズのうち一人がカメラの聖地日本から来たと知った後は、心なしか歓迎ムードでした。

約1万7000円で購入したEOS Kiss X2ダブルレンズキット。1万6000円程で売れたので、2000円プラスで、店に在庫のあった中古コンデジPowerShot SX730 HS(キャノン)を約1万8000円で買いました。店側との交渉はもちろん生易しくはなかったけど、キッズ2名の猛攻をかわし切れなかったイケオジが最後に折れて、SX730 HSをそこそこ割り引いてくれた形に収まりました。

無事バードウォッチングの装備も揃ったところで、本格的に冬が到来する前に、出来るだけの鳥見がしたいもの。水曜の放課後、学校近くの雑木林にでも繰り出そうかな。天気が良いといいけど。

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