フィンチのお気持ち表明板

ブログと日記の狭間

ホーチミン旅行記 3日目

  • この日は5時起き。目覚ましの音で飛び起き、そそくさと30分で準備を済ませ、階下の受付へチェックアウトへ向かう。
  • 迎えにきてくれていたWanee VietnamのQuy氏と挨拶。大学を卒業し、同社でインターンとして働いているらしい。本日のカンザー自然保護区野鳥観察ツアーのガイドである。後のドライブ中、視界に入った彼のスマホの待ち受けがハチクイの写真で、本当に鳥が好きなんだ、自分と同類だ、と密かに嬉しくなる。
  • 後で妹から指摘されて気が付いたのだが、このガイドのQuy氏、どことなく姉の結婚相手である義兄に雰囲気が似ていた。ちなみにワルシャワのバーダーの知り合いも義兄と共通する節があり(共に物理学博士)、妹と二人で小ウケ。
  • ちなみに、バーダーという人種に悪い人はいない、というのが個人的持論である。
  • 朝食と昼食込みのツアーであったが、朝食に、と渡されたのがコンビニのサンドイッチたったの一パックで、これではお腹がすくため果物とコーヒーを追加で要求したところ、カンザー地区に到着して間もなくそれらを買い足してもらえた。
  • Quy氏の片手にぶらさがった袋に入っていたのは、見たこともなければ名前も知らない果物。妹と食べ方を模索しつつ、美味しく頂いた。
  • ちなみにカンザー地区までは、計1時間半程度かかり到着した。途中車ごとフェリーに乗ったりもした。
  • カンザー地区では、湿地、マングローブ林、塩田、ビーチの四つのバイオームを巡り、それぞれの地で各4,50分程度の探鳥を行った。塩田とビーチの間には、海沿いの地元の食堂で、海鮮たっぷりの昼食を取った。
  • Quy氏のご厚意で、彼の私物である一眼レフカメラを持って来てもらっていた。美大院生の妹が過去に大学の選択科目で一眼レフの扱い方を習っていたことが発覚したので、今回のカメラマンに任命する。妹自身も写真撮影を楽しんでくれたようなので良かった。
  • 今回一番の出会いは、何といっても、ビーチの近くにいたハチクイ。色鮮やかで美しく、そして可愛らしい鳥である。ポーランドでも、欧州に存在する亜種が同国のごく限られた一部の地域で繁殖期に観察されるとのことで、それを聞いて以来、個人的にずっと憧れていた種であるが、このハチクイを見るという夢は、図らずとも思っていたよりずっと早く叶ってしまった。
  • 帰路についてすぐ、車外では土砂降りの雨が降り始める。その前か降り終わった後かは忘れたが、Quy氏が道路沿いの露天商からカンザーの特産だというココナッツジュースを買ってくれた。ベトナム固有の種の実のジュースらしい。ありがとう、Quyさん。
  • 疲れて少しうつらうつらしているうちに、次の目的地であるSa Spaに到着。Quy氏とは、お礼と別れの時間。いつかまたベトナムで探鳥をする機会があった日には、是非ともまた彼にガイドを願いたい。
  • スパでは、到着と同時に冷たいハーブティーでもてなされ、すぐに施術メニューの確認へ。妹はホットストーン全身マッサージ、自分は髪のトリートメントと手足のマッサージを予約していた。
  • シャワーと足湯のあと、それぞれ別の部屋へ案内される。
  • Sa Spaの予約は、公式サイトをベトナム語から英語へChromeで翻訳して施術メニューの確認をしたうえで行ったのだが、その際、ベトナム語では手と腕、足と脚を言語上明確に区別しないことが可能なのでは、との仮説が浮かんだ。ベトナム語で同じひとつの単語が、handとarm(またはfootとleg)の両方に使われていたのだ。
  • 予想は的中する。手と足のみのつもりでいたが、始まったのは四肢のマッサージ。もともと他人から触られることに苦手意識があるので、最初は緊張のあまり笑いを堪えるのが大変だった。
  • なんとか自分を落ち着かせようと必死な自分にウケてくるのである。

「頑張れ頑張れできるできる絶対出来る頑張れもっとやれるって!やれる気持ちの問題だ頑張れ頑張れそこだ!そこで諦めんな絶対に頑張れ積極的にポジティブに頑張る頑張る!北京だって頑張ってるんだから!」

dic.pixiv.

  • しかし施術担当者が最初に手をつけた左脚が終わる頃には、大分慣れてきていた模様。少しずつ体の緊張がほぐれ、目を閉じると、瞼の裏にはカンザーで見た美しい鳥と自然風景の数々が浮かんだ。多幸感と、今回の旅行を賄ってくれた両親への感謝の念に満たされた。
  • すっかりリフレッシュしてスパをあとにした一行。バインミーで軽くお腹を満たしてから、Cong Capheで時間をつぶし、6時半上演開始の水上人形劇を観に行った。
  • その後は、ホテルで荷物を受け取り、空港へ。空港内フードコートの水1ボトルが500円くらいしたのは、まだ許していないが、全体的にとてもよい旅だった。とても満足した気分で、無事成田行きの飛行機へ搭乗。
  • とても楽しかった。ありがとう、ベトナム