フィンチのお気持ち表明板

ブログと日記の狭間

4月27日あたり

旧おばあちゃんちから最寄りの勉強長居スポットであるサイゼリアに向かう道中、すれ違った人々(と言っても、両手の指で数えて収まる程度だったが)は、ほぼ全員、マスクを着けていた。時刻午後1時過ぎにして寝起き、空きっ腹を鳴らし、明らかにブドウ糖不足の、生気のない顔・感じの悪い目つきで坂道を上りながら、なんとなく非難まじりの視線を向けられているような気になる。いつもの被害妄想、か。いや、今回ばかりは、妄想じゃないかも。マスクなしは人権なし。付け忘れてきたというよりかは、なんだかもう正直、どうでもよかった。どうせ一人暮らしだし。コロナとかもういい加減、飽きがくるわよね。

店に入ると、見つからないうちに一番隅の方の席へそそくさと早足で向かうのが常だが、今日は運悪く労働意欲の高い店員に捕捉され、至極にこやかに店内中央あたりの席へと連行された。テーブルの上には、ランチメニューが。スープとサラダもついて、アラビアータが500円。お得感に釣られて頼んでみたけれど、値段相応、スープもサラダも、完全に申し訳程度というか、あってないようなものだった。完食ののち、ドリンクバーのコーヒーを片手に席に戻り、持ち込みのチョコレートの包みを開け、ノートPCを開いた。

諸々の事務的作業と2時間くらいの勉強をしたあと、帰路につく。店を出ると小雨がぱらついていて、少し肌寒かった。寂れた商店街の一角を占める小さなスーパーへ寄って、つゆの素とピーマン、それから豚こまを買った。

このところ毎晩、予備科時代の友人Jと、オンライン勉強会をしている。彼女は韓国人で、WUMの予備科を終えた後ナポリの大学で医学生になった。それが最近、どうもその学校のシステムに嫌気がさしてきたらしく、今年WUMの入試を受けなおす予定だと、そんな連絡をよこしてきたのが、たぶん1か月くらい前のこと。

もともと文系だった・当時精神状態がアレだった等、種々の言い訳を取り揃えてはいるが、それにしても自分が結局自国の医学部受験競争から逃げて東欧の地へ辿り着いたことは、事実として認めざるを得ない。その点で同じ境遇のJとは、色々分かり合える仲なのである。やっぱり隣国同士ということで、医学部受験事情は、日本も韓国も似た部分があるようだし。傷をなめ合う、というやつなのか。

それにしても、彼女、たしか一つ年上だったけど、正直自分以上にだらだらよく分からん人生を歩んでいる感があるものだから、思わず親愛の情が溢れ出て満面の笑みとなってしまうわよね‥。

一人暮らしは概ね楽しんでいるけれど、ひとつネックなことと言えば、夜、家に自分だけなのがちょっと心細いこと。うっかり怖いものをみてしまった後なんかには、とくに。週末、Discordの画面共有でパラサイト鑑賞会をしたけれど、ホラー要素あるなんて思ってなくて、すっかり油断していたものだから、まぁまぁ食らっちゃった。

‥そろそろ眠くなってきたから、今日のところの日記はこれでおしまい。